前回は睡眠障がいの中の不眠症を取り上げました。今回は睡眠障がいの1つである睡眠時無呼吸症候群です。睡眠障がいは潜在患者数の非常に多いものです。当然睡眠不足ですから精神的に疲れてしまいます。高所での作業や自動車の運転など場合によると命を危険にさらしてしまう障がいでもあるのです。
睡眠時無呼吸症候群とは、睡眠中に一時的に呼吸が止まる症状です。これは通常、舌や軟口蓋が気道を塞ぐことによって引き起こされます。この状態が繰り返されると、睡眠の質が低下し、睡眠中の酸素不足が発生するため、日中の眠気や疲れ、集中力の低下などの症状が現れることがあります。この睡眠時無呼吸症候群は診断されていない人を含めると200万人から300万人になると言われています。性別で言えば女性よりも男性の方が多く、40歳代以上に多くみられるという報告があります。
睡眠時無呼吸症候群は、睡眠中に呼吸が一時的に止まることによって引き起こされるということですが、症状は、以下のようなものが挙げられます。
1 頻繁な夜間の目覚め
2 口やのどの乾きや痛み
3 頭痛や不眠
4 高い音を立てたいびきや、無呼吸を繰り返す
5 眠りが浅く、質の悪い睡眠
6 疲れや眠気が日中に持続する
7 集中力や記憶力の低下
8 性格の変化やうつ病の症状
これらの症状がある場合は、医師に相談し、検査を受けることをお勧めします。睡眠時無呼吸症候群は、放置すると重篤な健康問題を引き起こす可能性があるため、早期発見と治療が重要です。
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上気道の閉塞は、多くの場合、舌や咽頭の軟組織の振動や萎縮、肥大した扁桃腺やアデノイドの存在などによって引き起こされます。また、肥満、アルコールや鎮静剤の摂取、喫煙などが原因となることもあります。
睡眠時無呼吸症候群は、通常、夜間の呼吸困難や鼾などの症状を引き起こし、日中の眠気や集中力の低下、イライラや不安などの症状をもたらすことがあります。重症の場合は、心臓病や高血圧、糖尿病などの合併症を引き起こすことがありますので、早期の治療が重要です。
睡眠時無呼吸症候群は、軽度から重度まで様々な程度があります。軽度の場合、睡眠中に一時的に呼吸が止まる回数が少なく、症状がほとんどない場合もあります。重度の場合、呼吸が止まる回数が多く、酸素不足が長時間続くため、高血圧や心臓病などの合併症が生じることがあります。
睡眠時無呼吸症候群の治療は、症状の重症度に応じて異なる場合があります。以下は、いくつかの一般的な治療法です。
治療方法は個人によって異なりますので、医師の診察を受けることをおすすめします。また、治療に加え、正しい睡眠習慣を保つことも重要です。例えば、十分な睡眠時間を確保し、睡眠中のアルコールや催眠薬の使用を避けることが挙げられます。
前回は不眠症、そして今回は睡眠時無呼吸症候群を取り上げましたが、こうしてみると、症状もそうですが原因も怖いと思いました。身体的な原因からも発症の可能性があり、合併症も引き起こすこの睡眠障がいはとても怖い障がいです。次回は過眠症を紹介したいと思います。
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