新しいデバイスの登場で来年の発売が注目されているVision Pro。今回は「未来を連れて来たVision Pro その1」の続きです。
毎年Appleが開催しているWWDCをご存知でしょうか。「Worldwide Developers Conference(ワールド ワイド ディベロッパーズ カンファレンス)」の頭文字をとったものです。AppleがmacOSやiOSの開発者向けに毎年開催しているイベントです。今回発表されたVision Proもこれで紹介されました。では前回よりもう少し詳細を述べていきます。
ゴーグルの部分ですが、これはガラスが使われているそうです。そしてディスプレイはレンチキュラーディスプレイ。これは角度によって見た目が変化するらしいのです。分かりやすく説明しますと、何かしらのキャラクターシールなどで、角度によって表情が変わるシールがありますが、あれと原理は同じらしいのです。
装着時に自分の前に人が現れると、こちらの目が相手に透けて見えるようになると言うことです。
ここで気になる事が一つ。重さです。重さの公表はされてはいません。人間工学的に言うと、首を左右に振るのは負担がほとんどないのですが、上下に動かすことは比較すると負担があります。
例えば、文章を書くとします。以前に書いた通り、目線で選択する技術でアプリを見て膝に置いた人差し指と親指でそのアプリを開きます。キーボードはバーチャルのものが浮かび上がっており、文字キーが打つたびに、ほのかに光るまたは音が鳴る仕組みになってます。
これはまだ紹介されていないのですが、障がい者に向けての配慮としてはアクセシビリティで指での動きのみではなく、頭の動きで視線の選択が可能などの配慮がなされるかもしれません。アプリ開発のデベロッパー側にもこれらを呼びかけていくのではないかとの声があります。
作業スペースはフルスペースとシェアードスペースに分かれています。フルスペースは画面全体を横長にした画面で、映画のスクリーンの形です。これでAR、VRにも特化した技術で3Dでの動画も視聴が可能です。
また、写真などをズームする時、写真中で視線のある場所を視覚センサーが選択して、指でズームが可能となっています。
シェアードスペースMacの作業スペースの使う方とほぼ同じのようです。MacBookやiPadと連携されているので、片方での作業の続きをどちらか片方でやるということも可能です。
リアル3Dを見る事ができるて、3D動画を撮ることが出来ます。出来上がった動画は3Dであり、例えば家族が遊んでいる動画を作り、その時と同じ感覚で思い出を見返せるといった事も出来ます。
Mac=パーソナル、iPhone=モバイル、Vision pro=空間コンピュータとWWDCでは言われていたそうです。これはAppleの製品のみでの完成された仕様ではありますが、素晴らしいものだと感じます。一つ一つのものに意味があり、役割があります。それでいて連携がとれる。
まだVision Proは第一世代であるため、まだまだこれから発展していくでしょう。また価格も現在では約50万円前後です。普及には時間はかかります。家族で一つあるかないかの製品だとは思います。
しかし、夢の製品が実現したことは確かな事実です。
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