何かを目指していく時や何かを叶えたいと頑張っていく時に、諦めた方がいい時があります。この「諦めた方がいい」という意味を、決してネガティブに捉えてはいけません。「これもあれも諦めないといけない」と考えて、イヤな気持ちになることは検討違いです。
こんにちは、今日はいつもと違った視点で話をしたいと思います。「前向きに諦める」というテーマで考えていこうと思います。
筆者は多くの障がい者を見てきました。就労継続支援A型事業所や就労移行支援などで、働いていたり、スキルを磨いていたりと頑張っている利用者です。
ですが、一般社会に出て働く事が可能であるにも関わらず、事業所だけで頑張っている方もおられます。この「可能であるにも関わらず」という所で、伝えたい事があるのです。
一般企業で働きたいといった希望を持つ利用者は、いままで出会ってきた中で多くいました。尚且つその中の利用者には、一般企業での就労能力がある方もいました。ですが多くの方々は、就職したいと希望しながらも、残念ながら就職活動に対して活発的ではありません。
もちろん全ての利用者が活動的ではないという事はありません。ですが多くの人が「諦めながら頑張っている」状況に自身を感じて就労に従事したり、満足しています。
ハローワークに行ったり、求人広告を見たりする事はもちろん大切な事です。しかし本当に就職したいと考えているならば自分自身に能力を付ける行動も取る必要があります。働き出してからも、様々な事情により会社のためもしくは個人のためにスキルを上げたり、資格を取ったりという必要があります。
こういった当たり前の、「社会における事情」を忘れてしまっている利用者が多くいます。資格などが必要ではない仕事があることも確かです。しかし一般企業に就職ができる能力があるが、採用されるかはその個人の力量にも寄ります。
例えば身体障がいの利用者が体一つで、何かしらの仕事に就きたいとします。こういった時に本当の意味で考えないといけない事は一体なんでしょうか?「就職をしたい」という言葉・気持ちのみでは、行動しないので同じ位置に居ることのなります。
自分に必要な事を色々と挙げていく必要があります。足りない事を探す必要もあります。こういった行動をやっていく中で、「諦める必要のあるもの」が出てきます。ここで重要になってくる事は、諦めることが、実は大切であるのです。
今回話した内容は、前向きに諦めるということですが、ポジティブな行動とも言えるのです。次回は「前向きなあきらめ その2」です。諦める事が大切ということが、なぜ必要で大切なのかを話したいと思います。
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