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2023.04.27

適応障がい


今回は適応障がいを取り上げたいと思います。これは前回取り上げたうつ病に非常に似ているのですが、実のところ違いが明確にあります。

 

適応障がいとうつ病の類似点

ストレスを感じて気持ちに重い負担となると発症することがありますが、うつ病もそういった発症の仕方です。どういう経緯で発症したかのポイントが適応障がいなのか、うつ病なのかの診断の分かれ目でもあります。

現在の状態などのみで診断がされてしまって、うつ病の治療を始めてしまっている方も多くいます。抑うつ気分、不安、怒り、焦りや緊張などの情動面の症状があります。適応障害ではストレス因から離れると症状が改善することが多くあります。例えば会社での仕事上の問題がストレスの要因になっている場合、出勤して勤務する事自体が憂うつで不安もあり、緊張で手が震えたり、めまいがしたりとこういった症状が出てきます。休みの日には憂うつ気分も少し楽になったり、趣味を楽しむことができる場合もあります。

しかし、うつ病は環境が変わっても気分は晴れず、憂うつな気持ちが続いて、何も楽しめなくなります。これが適応障害とうつ病の違いです。憂うつ気分、興味がなくなる、関心の喪失や食欲低下、不眠などが2週間以上続く場合は、うつ病と診断される可能性が高いです。

 

うつ病 その1

 

決定的な相違点

うつ病と違って適応障がいが発症するには理由が必ずあるということです。遺伝的要因や脳内物質のバランスの崩れ、ストレスや身体的疾患などがうつ病の発症原因ですので、治療方法に必ずと言っていいくらいに薬物療法を取り入れる場合が多いです。ですが、適応障がいの場合、発症の理由としては明確にあり、それから離れる事で改善されることが多くあります。

 

うつ病 その2

 

発症の理由はあいまいではない

例えば会社で同僚とのコミュニケーション時に、ある人とだけのコミュニケーションが取れずその理由も分かっているとします。理由としては、自分に対してのみ攻撃的な発言が多い、意見を必ず否定するといったものだったとします。この状態が適応障がいを引き起こす原因になる場合もあるのです。発症の理由としては明確という事は、こういう事であり、理由は固定されています。うつ病のように脳内物質のバランスの崩れなどが要因ではないので、薬物療法はあまり効かないという点においても、うつ病と適応障がいには違いがあります。身内の死亡や暴力、離婚など強い負担が発症の発端にもなります適応障がいになり易い性格もあり、一概には言えませんが物静かで、気弱な性格の方が多いです。

先述の例だと言い返せない、ストレス耐性が低いといった性格が引き起こす可能性が多いです。

 

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まとめ 適応障がいの治療

これは環境調整を行います。ストレス除去をできるのならば改善が早いです。基本的には環境調整やカウンセリングなどを行い改善していきますが、重くなり不眠、いらつき、不安、恐怖を感じるなど社会や日常生活が十分に送れない場合は薬物療法を行うこともあります。メンタル面での症状を改善するにはやはり患者側にも協力という義務が生まれると個人的には思います。

 

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